人も 馬も 道ゆきつかれ死にゝけり。旅寝かさなるほどの かそけさ
折口信夫
の
短歌
初出は
『海やまのあひだ』
(
大正
14年)
海やまのあひだ : 自選歌集 - 国立国会図書館デジタルコレクション
大正十二年の
供養塔
(五首)の一首目
詞書は以下の通り
數多い
馬塚
の中に、ま新しい
馬頭觀音
の
石塔婆
の立つてゐるのは、あはれである。又殆、峠毎に、
旅死に
の墓がある。中には、
業病
の姿を家から隱して、死ぬるまでの旅に出た人のなどもある。
海やまのあひだ : 自選歌集 - 国立国会図書館デジタルコレクション
かそけさ
形容詞「かそけし」の語幹「かそけ」に接尾助詞の「さ」が付いた名詞
「かそけし」状態であることの意を表す
光・色、音などがかすかで、今にも消えそうなさま
2022-09-21
21:02
2021-12-04
20:30